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【U30対談 / 第1弾】医療職からビジネスの世界への転職。なぜ彼女たちはファストドクターを選んだのか

ファストドクターのメンバーは平均年齢が35歳と30代が多く感じますが、実はUnder30([30歳以下のこと]以下、U30)の若手社員も多く活躍している会社です。今回はそんななかでも特別に、”医療職として臨床現場での経験を積んだ3名のメンバー”のインタビュー対談を行いました。第1弾の記事では、それぞれがどのような課題を感じてビジネスの世界へと飛び込んだのか、そしてどのような働き方をしているのかを伺いました。医療現場からビジネスサイドへのキャリアチェンジを検討している方には必見です。

▼今回紹介するファストドクターのU30メンバー

写真左)寸田 恭子:
1995年生まれ(27歳)、 東京医科歯科大学病院救命救急センターにて看護師として4年の臨床経験後、2022年4月ファストドクターに入社。コロナ病棟の立ち上げや新人教育などの経験を活かし、ファストドクター全体の医療品質を保つ医療統括部にて、医療品質の管理と提携医療機関に所属する医師のエンゲージメントを高めるための企画や勤務環境の調整を担当。

中央)庄司 汐里:
1993年生まれ(29歳)、薬剤師としての経験・知識を活かしながら、物流統括部にて薬剤や医療機器などの管理を行っている。ロジスティクスに関わるデータの取りまとめを担当しており、データを閲覧する全員に適切な仕様・管理ができるような仕組みの構築を目指している。

右)中村 美伶:
1997年生まれ(26歳)、横浜市立市民病院にて看護師として2年の臨床経験後、事業会社で訪問看護の立ち上げを行う。2022年5月1日にファストドクターに入社し、法人事業部にてBtoBの法人営業を担当。 かかりつけ医として24時間体制をとっている医療機関や訪問診療を行っている地域のクリニックに、往診の代行サービスを提供している。


医療職としての臨床経験がビジネスサイドへの転向に繋がる

-ー今回はファストドクターで働くU30の元医療職の皆さんにお集まりいただきました。まず、皆さんがどのような経緯でファストドクターに入社したのかを教えてください。

寸田:
前職では大学病院の救命救急センターに看護師として4年間勤務していました。そのなかで新型コロナウイルスの感染拡大に直面したのですが、病床と医療スタッフの不足によって救命救急センターが急患の受け入れ要請に対応できない状況を経験しました。一方で、医療現場には救急車を必要としない患者さんが救急車で来てしまうのに、救急車を必要とする重症な患者さんを受け入れることができないこともありました。そんななかで「救命救急センターの本来の役割を果たせていない…」という思いが生まれ、 医療体制を大枠からどうにかしたいと考えたことが転職の大きなきっかけでした。転職活動のなかでWantedlyを通してファストドクターと出会い、ミッションと私の想いが合致したのでジョインすることに決めました。

-ー臨床を離れてビジネスサイドに入ることに抵抗はなかったのですか?

寸田:
抵抗はありませんでしたね。もちろん、今でも臨床をやりたいと思う時はありますが、 あの時に離れていて良かったととても思っています。というのも、看護師を3年経験したときに「病院」しか知らなくて、周りには医師・看護師・理学療法士・薬剤師といった医療者しかいないことに気付いたのです。そこで、「もうちょっと視野を広げたい」という想いが強く生じました。実際、この会社にはいろんな仕事をしてる人がいて、いろんなバックグラウンドの人がいるので、看護師として働いているだけでは知り得なかった世界を感じています。新たな世界を知ることで、これまで携わってきた医療全体、特に保健医療のシステムや医療者の置かれている環境などの課題を俯瞰して見ることができていると感じています。

-ーありがとうございます、臨床現場での経験から転職に至ったのですね。庄司さんはいかがでしょうか?

庄司:
私は、薬局で薬剤師として3年間勤務していました。以前から企業で働きたかったこともあり「3年がひとつの区切りかな」と思っていたことが転職の理由です。薬局で薬剤師としての実務経験を積めたので、もっと能動的に裁量を持って仕事をしたいという思いのなかで転職活動を行っていました。ファストドクターのことは全然知らなかったのですが、転職エージェントの人に相談していたら勧めてくれてたどり着きました。

-ー庄司さんはなぜ最初からビジネスサイドに入らずに、臨床から経験したのですか?

庄司:
薬剤師としても活躍できる人材でもありたくて、そのためには新人時代に薬剤師としての臨床経験を積んでおくことが必要だと考えていたのです。欲張りですよね(笑)。でも、実際に転職活動をしているなかで、私は医療職しかやってないからビジネスのことはわからないし、働ける職場なんかないかもしれない…と当時は思っていました。そんなときに、ファストドクターのことを調べていると、医療職として働いていた方々が多数活躍している印象を持ったんですよね。「あ、 こうやって次のステップ進んでいる方がいっぱいいるんだ!」とすごく心を動かされて、一緒にやってみたいなと考えて転職することにしました。

-ーそのように言っていただけると、広報としてとても嬉しいです。中村さんはいかがでしょうか?

中村:
私は病院で2年、その後に訪問看護ステーションで1年臨床を経験しました。前職では訪問看護ステーションの立ち上げを経験しています。実は大学4年生くらいの頃から、看護師として臨床でずっと働き続けることには向いていないことを感じていました。医療業界は専門性が高くて憧れるような方々もいたのですが、私はひとつの環境に居続けることで自分の狭い知識にとらわれてしまい、物事の大局的な判断ができなくなってしまうのではないかと思っていたんです。庄司さんと同じように看護師としての実務経験を積んでから、病院を出ることにしました。

-ー訪問看護ステーションに転職したのはどのような理由があったのですか?

中村:
それは、「人の人生に深く関わりたい」や「自分自身で手触り感を持ってできる仕事をやりたい」という思いがあったからです。実際に勤務してみると、おもしろさややりがいもたくさんあったのですが、同時に看護師として働くことの限界も感じたんですよね。看護師が頑張るだけでは救えないものがあまりにも多すぎるんです。例えば、訪問診療や訪問看護は社会的な認知度が低いので実際に訪問の必要性のある患者さんに説明しても、心理的ハードルが高く受け入れ難いこと。また、社会全体で訪問診療のニーズはあるもののクリニックの金銭的な事情や24時間オンコール待機をしなければならないといった肉体労働が避けられないために、訪問看護や訪問診療クリニックが増えない、あるいは続かないといった状況です。そうした状況を打開するには、現場の看護師レベルで何かを変えることが難しいと感じました。そんな折に、時間外往診代行サービスをしている会社として、知り合いがファストドクターの人事の方に繋いでくれて、やりたかったことと叶えたい世界観がトントン拍子で話が進みました。

-ー寸田さんや庄司さんと同様に、臨床で経験したからこそ分かる「医療の枠組みを変えなければいけない」という志を感じます。

中村:

臨床には臨床のいいところがありつつも、やはり大きなこと、つまり現場を離れて現状の医療体制の再構築にチャレンジしたくなってしまったのが、私たちなんでしょうね。

すごく抽象的に思えるかもしれませんが、経験があるからこそなんとか変えたい!という強い意思を持てる部分もあるし、そういった大それたことにでも自身が関われているという感覚を持って働ける。それが、ファストドクターで働くやりがいな気がします。

ギャップは自分で埋めにいく。ストイックでエネルギッシュな姿勢

-ー医療現場からビジネス業界に入ったことで感じるギャップやカルチャーショックはありますか?

寸田:
私は略語が全然分からなかったですね、アルファベット3文字が難しいです(笑)。CPAと聞いたときに「心肺蘇生しなきゃいけないの!?」と思ったんです(笑)。

CPA:Cardiopulmonary arrest(心肺機能停止)
CPA:Cost Per Action(顧客獲得単価)

庄司:
同じ略語でも医療用語と全く異なる使い方をするから、焦りますよね。

-ーたしかに、その違いを理解するのは大変ですよね。パソコン業務はどうでしたか?

庄司:
私は自分で言っちゃいますが、結構努力しましたね(笑)。薬局ではパソコン作業をしていましたが、あれは薬歴というカルテのようなものを書いてるだけなんですよね。皆さんが扱うGoogleドキュメントやスプレッドシートには 一切触れません。なので、「エクセルの関数…なんですかそれ?」みたいことがたくさんあって、Googleで何度も調べていました。でも、そうやって調べていくと自分でGAS(Google Apps Script)を書けるようになり、物流統括部で使っている医療機器管理用のツールを作成し、現在もトラブルなく運用できています。入社前に読んでいた医療統括部の上柳さんのインタビュー記事にも同じようなことが書かれていて、自分にも全く同じことが起きていると思いましたね(笑)。

-ー素晴らしいですね。自分で調べて吸収する姿…さすがです!医療統括部で働く寸田さんにも同様の経験はありますか?

寸田:
私にもありますね。関数についてひとつひとつGoogleで調べながら、上司や同僚に使い方を聞いていました。私の部署はほとんどが看護師で構成されていることもあって、同じような経験を踏まえて今に至るという感じなので(笑)。もちろん、先に調べた上で周囲に確認するようにはしていますが、恥ずかしくて周りに聞けない…といったことがなく、聞きやすい、頼りやすい環境があって、心理的安全性が担保されているように感じています。

ファストドクターで働くなかでの、それぞれのスケジュール

-ー医療職として臨床で働いていたときとは、全く違うスケジュールで日々を過ごしていると思います。どのようなスケジュールかを教えていただけますか?

寸田:

朝は週に1回は6時に起きて、6時半くらいから5kmほど走っています。走った後はシャワーを浴びて、10時出社に間に合うように準備をしています。出社してからは午前中にタスクを確認しながらメールチェックをしますね。ランチが13時頃で、誰かとタイミングが合えば一緒に行きます。午後からはミーティングが入っていることが多いのでそれを済ませて、夕方からは医師たちと初回挨拶面談や医療品質指導面談を行っています。医師の勤務開始が19時頃なのでその時間に行うこともあって、20時頃には帰宅しますね。

-ー朝から走っているのですね、意識が高いです。。庄司さんはいかがでしょうか?

庄司:
私は7時くらいに起きて、ゆっくり支度して 9時前ぐらいに家を出て、10時前ぐらいに職場に着いています。お昼は13時から14時をスケジュールしてますが、問い合わせや差し込みの仕事が入って動くことが多いので、あんまり時間は決まってないですね。ランチに行くことも少なく、食べながら仕事していることもあります。でも、その分自由度が高いので、合間合間で休憩を挟んでしっかり1時間の休憩をとっています。お腹が空いたからドーナツ食べるとか、ちょっと身体を動かすとか、そんなこともしてます。買い物に行くのも惜しいので、職場にコーヒーメーカーを導入してもらいました。

-ーご自身でメリハリをつけて工夫されているのですね!体調管理で気を付けていることはありますか?

庄司:
最近は友人の勧めもあって、職場近くのジムに通い始めました。元々DX推進グループの井本さんが通っていることを知っていたので、なんとなく馴染みがあって…(笑)。実は、今日もジムなんで、6時半には退社して向かう予定です(笑)。

-ーデスクワークが多くなると自己管理がとても大切になりますよね、心身ともに磨いているのが素敵です。中村さんはいかがでしょうか?

中村:

私は、7時過ぎぐらいに起きて、8時半ぐらいにパソコンを開いて、メールチェックをしてから 9時ぐらいに家を出ます。営業なので出社することは少なくて、 商談先に直接行きますね。1日に2件ほど入るのがアベレージです。法人事業部で提供している往診代行サービスは、実際に会ってお話した方が理解してもらいやすいので、クリニックに伺うことが多いですね。商談は1時間ほどで終了するので、その後はカフェに入ってまとめをしながらランチをすることもあります。その後はまた別の商談先に移動して、終わると直帰して家で仕事をする時もあれば、会社に行って仕事をすることもあります。差し込みで部署内外とのミーティングが入るので、臨機応変に対応しています。とはいえ、時間は日によってバラバラなんです。商談が朝8時半や夜8時といった時間にあるときもあるので、柔軟に対応することが求められていますね。

-ーみなさまありがとうございます。やはり、医療職として臨床で働いていたときとは全く異なるスケジュールで働かれていますね。これからビジネスの世界で働こうと思っている医療職の方の参考になりそうです。

第1弾の記事では、ファストドクターへの入社動機と日々のスケジュールについて紹介しました。第2弾記事では、ファストドクターで働くうえでのやりがいや成長機会、今後の展望について伺います。

文:喜多 一馬
撮影場所:ポートシティ竹芝WeWork内

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