技術開発部長に聞く、エンジニア組織のこれから/ファストドクターのエンジニア組織(4/4)
ファストドクター事業をテクノロジーの側面から担うエンジニア組織の今とこれからについて、技術開発部長である宮田芳郎さんに4回にわたって伺う本インタビュー。
第4回の今回は、今後のエンジニア組織の方向性などについて伺いました。
>第1回の記事はこちら
>第2回の記事はこちら
>第3回の記事はこちら
エンジニア組織のこれから 〜学習し続ける組織を作る〜
──まだまだ開発していくものがたくさんある状況ですが、技術開発部長として、今後の課題をどう見ていらっしゃいますか?
短期的には、優秀なエンジニアの方を採用することです。まだまだエンジニアの数が足りていません。
中長期的には、組織づくりですね。採用と並行して組織の軸になるカルチャーを作っていっているところです。入社してくるみなさんと一緒に、どんな組織にしていきたいか考え、理想を定義し、共有していきたいと思っています。
まだエンジニア組織が小さいため、「メンバーの個」が出て良いフェーズだと思っています。仕組み作りや文化作りにあたっても、新しく入ってくる人の「想い」を反映していきたいなと思っています。
──エンジニア組織のカルチャーをつくっていくにあたり、宮田さんが取り組みたいと思っていることはありますか?
一言で言うと「越境」ですね。
エンジニアがドメインに踏み越えて行くこと、同時にドメインスペシャリストがエンジニアリングに踏み込んで来ること。そうする事で、みんなで一緒にトレードオフを眺めて、クリエイティブに解けると考えています。
ドメインスペシャリストたちとの「コラボレーションの質」を高めていきたいです。ソフトウェア開発は、開発チームに閉じて進めても、良いものはできません。ファストドクターで言えば、コンタクトセンターや看護師・医師のみなさん、各エリアを統括している社員たちと連携しなければ良い仕様は書けません。また、ユーザーサイドのメンバーにも「システムの作り方」をある程度理解してもらっていた方が、質の高いコミュニケーションを取る事ができます。
これは言うのは簡単ですが、簡単に出来ることではありません。現時点の実現としてはDX推進チームがこのファンクションを持ってくれています。ドメインとシステムを繋ぐ「グルー(糊)」の役割を果たしてくれています。
長い目線で取り組んで行きたいのは「組織全体での学習」です。そのための、仕掛け、学び教え合うことを楽しむ文化、特に専門外の学習を楽しみ支え合う文化を作っていきたいです。エンジニアだけで閉じずに、みんなで一緒に取り組んでいきたいです。
そうすることで会社全体として、プロダクト・ソフトウェアづくりがうまくなっていきたい、それを通してよりスマートな医療を提供出来るプラットフォームになって行きたいです。
私たちができる、日本の医療課題解決とは
──そんなファストドクターの技術開発部に向いているのは、どんな人だと思いますか?また、入社する人に求めることがあれば教えてください。
小さい事でも良いので、ご自身の言葉で医療への課題意識がある人です。
身の回りの経験から「医療がこうあったらいいな」と感じている人。「自分がこうしたいな」というWillがあること自体が才能だと思うんです。関心を持てることに取り組むのは楽しいですし、成果にも繋がっていくと思います。
また「自分の人生の時間を、社会的意義のあるテーマに使いたい」と思っている人です。
大局的に見たときに、私達が取り組んでいくのは「国としての医療費の増大」という大きな社会課題です。親の世代にも、我々の世代にも、子供たちの世代にとっても重要な課題です。ファストドクターでの仕事はどの役割であってもこの問題に繋がっていくと思っています。折角人生の貴重な時間を使うのだから、有意義なテーマのために時間を使いたい、そう思っている人には、ファストドクターをお勧めしたいです。
──最後に、ファストドクターでエンジニアとして働くことを考えている人たちに向けてメッセージをお願いします。
大きな問題に取り組むからこそ「私のキャリア/人生はこの仕事のためにあったのだ」と思っていただけるような仕事体験を感じて頂けるはずです。
「これは自分が作ったんだよ」と、未来に子供たちに誇れるような仕事がたくさんあります。
一緒に働く仲間もとても優秀な人達が集まってきています。高いミッションに対して、エンジニアリング的にもテクノロジー的にもプロダクトマネジメント的にもハイスタンダードで取り組んで行きます。
決して簡単な仕事ではないですが、ぜひ楽観的な気持ちで、一緒にチャレンジしていきましょう!