見出し画像

時代が変わる瞬間を全員で作る。ファストドクターのVALUEを浸透させていくための工夫とは

ファストドクターでは、2023年3月よりメンバーへのVALUE浸透を目的としてVALUEチームを発足させました。VALUEリーダーへは、「VALUEを体現して社員の手本になる存在感を持って物事を推進することを期待されている」メンバーが各部署からアサインされて、構成されています。

今回は、VALUEリーダーを務める3名のインタビュー対談を行い、仕事内容、選出された理由、好きなVALUEなどを伺いました。ファストドクターが社員全員の力で作られていることを知れる内容です。是非ともご一読ください。

▼今回紹介するファストドクターのVALUEリーダーメンバー

写真左)高島和真:
大手メーカーにて7年在籍し、ストアマネジャーを経験。外資系動画投稿サービスのBPOにてチーム管理・業務トレーナーを2年経験。2022年5月ファストドクターへ入社。オペレーションコントロール部にて、一般往診における適切な医療提供・オペレータースキル向上のために、各部署と連携しながらオペレーションの最適化を目指す。

中央)菊地瑠璃子:
筑波大学附属病院ICU/PICUにて看護師として5年の臨床経験後、2021年10月ファストドクターに入社。ファストドクター全体の医療品質を保つ医療統括部にて、訪問看護グループの管理、入院・受診調整を担う地域連携室の立ち上げと管理等を行っている。その他新規事業に関わる医療的な側面のフロー作成等を担当。

写真右)笹倉綾華:
大手料理教室で営業と講師を1年経験後、大手予備校にて教務事務を5年経験。どちらも顧客の自己実現を叶えるためのサポートに励む。長く現場サイドにいたが企業の本部機能に関心を持ち、前職の英語コーチングスクールで総務に転身。2022年10月に入社したファストドクターでも経営管理部 総務グループに所属。志と専門性が高い仲間を支えるハブになるべく、成長期のバックオフィスで日々奮闘中。

VALUEの醸成と浸透を促す3つのチーム

-ー 今回は第1期となるVALUEリーダーの皆さんに集まっていただきました。まずは、VALUEリーダーの仕事について教えてください。

高島:
VALUEリーダーは会社のメンバー全員に1つ1つのVALUEが浸透するよう、各自役割を持って活動しています。チームは3つで構成されていて、「体感チーム」「身近チーム」「定義チーム」があり、それぞれの側面に分けて浸透に取り組んでいます。私は体感チームを担当していて、現場で患者さんと接するなかで得られたVALUEを社員にフィードバックすることが役目です。具体的には、この8月から入社する社員の方に向けたオンボーディングでオペレーターや医療統括のフォローアップを経験していただき、患者さんと接するなかから業務改善に活かせるヒントを得られる場を提供しています。

笹倉: 
私は身近チームを担当しています。ファストドクターのVALUE2.0を社員に”身近”に感じてもらうための施策を打つことが役割で、そのためのイベント企画やツール作成を行っています。例えば、毎月10日と20日に「VALUE sharing day」という日を設けました。こちらは、VALUEのひとつである「Tsunageru Team」にちなんで、部門を越えた「感謝と称賛」の活性化を目的とし、発信を推奨する日と位置付けています。それに伴い、Slack上に「#wow_value」というチャンネルを作成しVALUEを体現した人を称賛したり、心が動くような出来事をファストドクターメンバー全員で共有できる環境を作りました。他には、Slackスタンプ、ポスター、会議用のオンライン背景を作成し、日常の業務内でVALUEがみんなの目に触れるようにしました。現在も新たなツール作成を企画中です。

菊地:
私は定義チームを担当しています。現在のVALUEは5つあるのですが、それぞれのVALUEについて、どのような行動が推奨されてGood Action & Mindと位置付けられるかを考えています。また、これまでに発表されている経営陣のスピーチや部長・副部長にヒアリングしたエピソードをVALUEに絡めて展開しようとしています。この定義はVALUEリーダー全員で1日缶詰めの合宿をして考え抜いたもので、そこからブラッシュアップする作業を定義チームメンバーで取り組んでいます。今思い返すと、VALUEリーダーの合宿は本当に大変でしたね(笑)。ただリーダー内で忖度なく議論できたのは本当によかったです。合宿の後に、一度まとめた定義を部長・副部長にレビューしていただいたのですが、たとえひとつの言葉であってもそれぞれの部署や立場によって捉え方やニュアンスが異なることに気付きました。だからこそ定義付けすることはとても重要なのですが、今後変わっていくことも踏まえながらまずは「第一版」としてリリースしたいと考えています。

会社として「時代が変わる瞬間」を牽引する

-ーVALUEリーダーって、体現されているかどうかの可視化が難しい分、やりがいもありそうですね。任命されたときは、どんな気持ちになったのでしょうか。

高島: 
最初は、「自分で務まるかな…」という不安がありました。僕はシフト制の勤務で、土日が出勤のメインとなるためにミーティングのタイミングが合わないことが予想されましたので。でも、実際にスタートしたら、録画で状況をキャッチアップしながらスラック上で議論に入っていくなど、不安に感じるほどではなかったですね。また、時間軸や場所の異なるメンバーも、格差ないカルチャーを育てるという点においては、僕のような働き方の人にもフィットするように意見を述べる必要があるという使命感に駆られたことも不安を払拭できた要因だったと思います。

笹倉:
私はすごく嬉しかったですね。というのも、私は転職活動で「会社の価値観や方針」を大切にしていたので、入社後それを作る立場になれることを光栄だと思いましたし、自分がVALUEリーダーとして社員を牽引していく、体現していくということに非常にやりがいを感じました。また、組織が急成長している状況下において損なわれがちな他部署との横の繋がりを強固にしたり、そこから得た部署横断の視点を自部署にも還元できる。そんな役割を担えるのだろうとも感じました。

菊地: 
私は2022年3月に今回のVALUEを考え始める最初のワークショップを開催した当時からファストドクターに在籍していたので、VALUEチームが発足するまでの流れを最初から見てきました。なので、「あのときに話していたたことがやっとVALUEとして形になったんだ!」という感動がありました。以前のVALUEもしっくりきていたのですが、会社として次のフェーズに入るにあたってVALUEを考え直したことは「時代が変わる瞬間」だったと思っています。そのタイミングにいられることは単純にワクワクしますし、リーダーとしてそのVALUEの浸透の役割を担うことは重大な役目だとも感じています。

VALUEを体現する人が増えることで、おのずと浸透していくことを目指して

-ー ズバリ、みなさんが最も好きなVALUEは何でしょうか。

笹倉: 
やはり「Tsunageru Team」です。先ほどもお話ししましたが、各々の得意分野が異なる専門性の高い集団だからこそ、一体感をもって同じ方向を向くためにも「繋げる」ことが重要になってくると考えます。意味合いに「感謝と称賛」が含まれている点も良いですよね。コミュニケーションを交わした際には、些細なことでも「ありがとう」と感謝を伝え、活躍ぶりに心が動いたら「すごい」「さすが」と言葉にして直接届ける。そういった積み重ねが互いに関心を持ち打ち解けるきっかけになり、信頼を築き上げ、我々が目指す心理的安全性の高い組織化へと繋がるのだと思います。

高島
僕は「Responsible for Future」です。未来志向で医療に対してアプローチをかける企業である以上、そこは外せないと思っています。また、「社会のインフラになって医療業界を変える」という僕がファストドクターに最も刺激を感じた点を、全員で持ち続けていたいと感じられることも好きなポイントです。理解が難しいVALUEとも言われますが「目指すべき未来」や「会社としてなりたい姿」という風に考えていただければと思います。

菊地:
私は「Try Fast, Learn Fast」ですね。 ファストドクターはコロナ禍において「オンライン診療を解禁する」となった数日後にオンライン診療の提供をしていたのですが、これは私にとって大きな衝撃でした。臨床で働いていた私は、この業界において「明日からやるぜ!」なんて無理だと考えていたのです。 なので、ファストドクターの一員として「自分もそうなりたい」と思っていた点をVALUEとして掲げられることはとても嬉しいです。挑戦には失敗がつきものですが、それを許容するところも含めた、いいVALUEだと思っています。

-ー ありがとうございます。 最後に、VALUEリーダー1期生として、これからVALUEリーダー2期生になる方に向けてメッセージをお願いします。

菊地:
私はこれまで組織のVALUEに関わるような経験がなく、会社としても初めての取り組みだったので、手探りで正解も分からない状態でした。なので、私たちの取り組みをベースとして、より良いものになるように変更していってくだされば嬉しいです。あと、「この人はこのVALUEっぽい」というものが社員それぞれにあると感じています。VALUEを体現する人が増えていけば、VALUEの浸透が自然と進んでいくと思っています。VALUEリーダーの2期生がどのようなアクションを起こしてくれるのか、楽しみにしています。

笹倉:
普段は深く関わらない部署のメンバーと、半年という長い期間を業務ではない視点で共に過ごす機会はなかなかありません。特にVALUEについての議論は、必然的にVALUEリーダー仲間の想いが見えるため、刺激を受けアツい気持ちになったり、視野が広がったり、それが自分の原点回帰にも繋がるなど、心の糧になります。任期中、とてもいい時間を過ごせました。組織のカルチャー醸成に携わること自体が貴重な経験ですし、ぜひ2期生にもワクワク楽しみながら活動して欲しいです。

高島:
僕のなかには心残りがありますね。自身の役割と全社に対しての発表の機会がなかったので、部署内に対して定期的に発表できるような取り組みをできていれば部内の社員から共感がもっと得られただろうなと思っています。VALUEは触れないと理解が難しいものもあるため、積極的に発信を行うことが重要だと強く感じました。VALUEリーダー2期生には、僕の反省を活かして情報共有にも注力いただけると嬉しいです。

文:喜多 和馬
撮影場所:WeWork 東京ポートシティ竹芝

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!