新規開発にどんどんチャレンジできるのが魅力/ファストドクターのエンジニア組織(3/4)
ファストドクター事業をテクノロジーの側面から担うエンジニア組織の今とこれからについて、技術開発部長である宮田芳郎さんに4回にわたって伺う本インタビュー。
第3回の今回は、エンジニアとしてファストドクターで働く魅力について伺いました。
──エンジニアの方にとって、ファストドクターで働く魅力はどんなところにあるとお考えですか?
(1)フルスタックエンジニアたちが集まる環境で、(2)エビデンスベースで開発に取り組むことができ、(3)右肩上がりの組織の中での「ゼロ→イチ」が体験できる、ある、の3点が魅力になると思います。
ほぼ全員がフルスタックエンジニアという開発チーム
1つめは、フロントエンドからバックエンドまでできるフルスタックエンジニアがそろっているということです。直近の採用でもフルスタックのエンジニアを選りすぐって採用を進めています。ソフトウェア開発において「コード」は一次情報になります。コードが読める人は限られますので、多くのシーンでは変換のためにコミュニケーションが必要となります。フロントもバックも見られる人たちでチームを組成することで、変換のためのコミュニケーションが不要となります。ただでさえ関わる職種が多く複雑になりがちなソフトウェア開発なので、開発チームは一枚岩をイメージして組成して行きたいです。ほぼ全員がフルスタックエンジニアという開発チームは中々少ないと思っていまして、ファストドクターならではの開発者経験を体験頂けると思います。
エビデンスベースの開発意思決定
2つめのエビデンスベースでの開発に取り組むことができることについて。ファストドクターでは、新しい機能を開発する際、その必要性を数字で説明することが当たり前の環境です。共同代表の水野も、技術開発部とともに動くDXチームも元々そういう考えで、開発による効果を納得できる数字で示すことができなければ、開発に着手することはありません。もちろん、だれかの思いつきだけで開発を行うこともありません。
また、共同代表の水野さんにエンジニアに対する理解や知識があり、会社全体がテクノロジーの重要性を認識している点でも、開発しやすい環境だと思います。トップをはじめ、社員のだれもが「なぜやるべきか」を明確にして働いています。
右肩上がりの組織の中での「ゼロ→イチ」が体験できる
ファストドクターには、医療のプラットフォームになりたいという思いがあります。タケノコのように新しい事業がすくすくと育っていく環境になっていきます。右肩上がりの組織の中での「ゼロ→イチ」が体験出来るフェーズです。今はメガベンチャーになっているどの会社も、50人前後の時期はありました。これは仮説なのですが、このフェーズでの体験はとても質が高いのではないかと考えています。このフェーズでのコードが一番サービスに与える影響が大きい気がしています。
今後、会社として新しいサービスをどんどんつくっていくことになりますので、個々のエンジニアが書いたコードが新しいサービスに与える影響は大きいでしょう。力のある人は、すぐに開発責任者にもなれると思います。
コードが仲間の役に立っている「手応え」のある仕事
さらに、コンタクトセンターや医療統括の担当など、つくったシステムのユーザーがすぐそばにいるので、反応をダイレクトに受ける事ができます。そして、自分が工夫して開発した成果が、人の健康や生命の安心という「手放しに良い出来事」につながります。「これは自分がやった仕事だ」という「手応え」はトップクラスに高い仕事だと思います。
──開発環境や教育体制はどうなっていますか?
開発端末はM1 CPUのMacです
今年に入ってから、M1 CPUで開発出来るようになりました。開発マシンはM1 CPUのMacになります。キーボードの種類については、ご希望をお伺いします。
開発体制としてはイテレーションベースでタスクを分けてGitHub上でコードレビューをしてマージしていくような形です。メインバックエンドシステムについては2週ごとにリリースを実施しています。アプリはデザイン改修など大きめなアップデートに合わせてリリースをしていっています。
エンジニアとドメインスペシャリストが一緒に研修を実施
現在当社は毎月メンバーが増えていっている状況です。そのため、毎月/隔月で各部署の研修を実施しています。その研修はエンジニアに限らず全部署の新入社員が参加します。一緒の時期に研修に参加する人たちは同期みたいな感じです。
そこでドメインの基礎的な知識を身に着けて頂きます。
医師や看護師などのドメインスペシャリストとエンジニアリングのFusion(融合)は、会社にとって常に重要なテーマだと思っています。
少しでもその状態に近づけられるように、職種をまたいで実施する研修を企画しています。エンジニアがドメインに歩み寄るとともに、ドメインスペシャリストがエンジニアリングに歩み寄っていける文化にしていきたいなと思います。私は、前職が教育系で、教育心理学や研修方法はかなり勉強しました。社内教育の施策については積極的に組み上げて行きます。
オンボーディング用のミニプロジェクト
エンジニアのオンボーディングについては、Asanaのプロジェクトテンプレート機能で1つ1つタスクを実施していく形式で進めます。メンターが2名(技術系、ビジネス外)つきます。2名が伴走しながらオンボーディングのミニプロジェクトを実施していただきます。2週間〜1ヶ月程度で、みなさん開発に合流して頂けています。
※次回は、技術開発部の今後の方向性について伺います。
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