入社エントリー「ミドルステージの経営参謀」恒久的に高い付加価値を出しながら、成長と投資を続けられる企業へ
こんにちは。
採用広報を担当している大塚です。
今回は、全社の予実管理体制の構築と新規事業の推進を担う経営企画部のメンバーである菊池洋輔さんによる投稿です。
コンサルティング業界からの転職背景や、ファストドクターの上場に向けて菊池さんが担当している領域について語ってもらいました。
ぜひご覧ください。
腰を据えて、ひとつの事業の成長にコミットする
私は新卒から6年間、コンサルティング業界で働いていました。在籍していた2社では、事業戦略や事業計画の策定およびその推進、オペレーション改善など一通りの課題解決に関する業務を担当しました。貴重な経験を積ませていただくなかで、それらを推進していくための実力や自信がついていきました。そのなかで強く感じていたのは、「腰を据えて、ひとつの事業の成長にコミットしたい」という想いです。1年以上の付き合いになる顧客もいましたが、基本的には数か月の案件単位で変わることが多くありました。これらのことから転職を考え始めました。
私は元々の志向として、創業直後のベンチャーや大企業ではなく、これから上場を目指すステージのベンチャーで働きたいと考えていました。それは、意思決定と行動の早い組織で、自分が考えたことをすぐに実行に移しながら、改善サイクルをまわしていきたいと思っていたからです。一方で、コンサルティングをしていくなかで、自分は情熱を持って事業のオーナーとして動いていくより、経営の参謀としての役割のほうが合っているのではないかと感じていました。その役割が求められるのは、一定程度の『組織』としての課題が顕在化してくるハイステージの企業だと考えていました。
転職活動を通して、エージェントからの紹介でファストドクターに出会いました。他の企業との違いを一番感じ、面白そうだと思ったのは、オペレーションが複雑で、サプライチェーンが長い事業である点です。多くのベンチャーがSaaSなどのテクノロジーを事業のコアとしていますが、ファストドクターの場合は、"現場"があり、経営企画としての介在可能性が多くあると考えました。
具体的には、需要予測から始まり、医師募集やシフト調整、医師の診察からその後の患者さんへの請求までのプロセスにおいて、KPI(重要業績評価指標)を設定する。現場の皆さんと協力して、目標達成に向け頑張っていく様子が想像できて、面白そうでした。医療に関しても、データやオンライン診療などのプラットフォーマーを目指すベンチャーが目立ちますが、ファストドクターのように"現場”に介入して改善を進めていくことは、実にユニークで、かつ社会に貢献できる価値が大きいと感じました。
「誰と働くか」も重視していたため、面接の過程でメンバーとの相性が良いと感じたことも大きな決め手となりました。救急往診というサービスを起点に、日本の医療における課題を解決したいという純粋かつ強い想いが伝わり、価値を出すことにひたむきで、それでいて働き方は自由なメリハリのあるスタイル。そして、ウェットすぎず、ドライすぎもしないチームビルディングの考え方も自分に合うと思いました。経営企画部の戦略企画グループは発足して間もないこともあり、面接時には社長(代表取締役の水野)から「課題はたくさんあるから何でもやってほしい」と言われ、私がやれることを自由にやらせてもらえそうだと感じました。
予実管理体制の構築と新規事業の推進
入社後、経営企画部内の自分の役割は多岐に渡りますが、代表的なものとして『全社の予実管理体制の構築』と『新規事業の推進』を担っています。
・全社の予実管理体制の構築
今までファストドクターでは、一般の患者さんに向けた救急往診が事業の中心でした。しかし、私の入社前後(2022年1月)で医療機関向けにバックアップを行う地域医療支援事業(BtoB)や自治体向けにバックアップを行う行政支援事業(BtoG)も伸びてきたことから、投資家等の社外ステークホルダーとのコミュニケーションも見据え、事業別に収益を把握することが必要になってきました。そのため、事業別に収益を見える化した上で、中長期的にどの程度投資ができるのか、どの程度の事業規模を目指していくのかといった戦略及び事業計画策定まで行っています。また、上場に向けては決算の早期化と精緻化も必要になり、科目別に現状の締め業務における課題把握、解決策検討等も行っています。これらのことで、CFOである中川や各部門長を中心に社内のさまざまな人と連携しながら進めています。
・新規事業の推進
地域医療支援事業や行政支援事業も成長過程にあるため、企画目線でかなり深く関与しています。医療機関向けのバックアップ事業では、事業計画策定を始めとし、KPI設計及びモニタリング、営業管理体制の構築、競合分析を通じたプライシング設計などもしています。その他にも、ファストドクターならではの例として、サービス品質改善を目的とした救急往診現場への同行も行いました。医療機関からの代診として往診へ向かったのですが、実際に終末期医療の患者さんからの要望を目の前にすることで、患者さんがどのような想いで往診を依頼しているのか、現場で医師が何に困っているのかといったことが把握できました。そして、改善点を見つけると同時に、ファストドクターの事業の社会貢献性も実感することができました。
行政支援事業では、チームの立ち上げ期に人員が不足していたこともあり、実質的な営業として動いていた時期もあります。自治体との案件折衝や自治体別に出てきたユニークなご要望に応じるべく、社内のオペレーション構築などを行いました。なかでも、実際に医師やドライバーと電話をして、案件の概要をお伝えすることは新しい経験でした。同時に現場についての理解も深まったと思います。
社会のインフラを目指すべく上場に向けた動きが本格化、そのために自分ができることを
私が転職を決めたポイントでもありますが、オペレーションが中心の会社であり、経営企画部としてコミットできる課題が多くあります。代表取締役の水野の想いとして、経営企画部の中にDX推進チームがあり、そこにはITコンサル出身者が在籍しています。戦略企画グループとしては、データから改善点を発掘し、DX推進チームと密に連携しながら課題解決に取り組めるのは、非常に面白いです。そして、現在(2022年9月)は第二創業期を迎えているところであり、上場に向けた動きが本格化しています。『上場できる組織』になるための課題が顕在化してきていて、やれること・学べることが多いです。特に経営メンバーはトップダウンで進めるのではなく、「しっかり準備をして合理的な意見を述べることができれば、そのための的確な意見やアドバイスをくれ、積極的にチャレンジする機会をくれる」という主体性を大事にするスタンスのため、やりがいが大きいです。
今後の展望として、これはファストドクターのビジョンとも重なりますが、最終的に救急往診というサービスが救急車と救急外来に並ぶ選択肢として、認知される状態を目指したいと思っています。それを実現するために、「恒久的に高い利益を出しながら、成長と投資を続けられる企業」にしていくことを、経営企画部のテーマとしてコミットしていきたいです。そのために私ができることを、臨機応変にやっていくつもりです。さらに、今やっていることに目処が立った後は、新たな柱となるような事業の開発や、ファストドクターとしての中長期目線での事業戦略見直しなども行っていきたいです。
現場を含めたオペレーションを理解し、数値やデータを扱い主体的に動くことができる
ファストドクターの経営企画部にどんな人がフィットするかというと、私が考えるのは、2つの要素です。
・ファクトをもとに物事を主体的に推進していける人
机上だけで戦略を作るのではなく、"現場"を含めたオペレーションを理解し、主体的に現場と接点を持って情報を取ることが重要です。課題は山積みのため、その中で「何に取り組むことで最も事業が良くなるか」という視点で主体的に考えながら、それを解決するために多くの関係者を巻き込んでいくことが求められます。
・数値(データ)に強い、好きな人
需給予測から医師募集、シフト調整、コールセンターでの電話応答、医師の派遣、診察、請求業務までとサプライチェーンが長いことから、各プロセスにおいてかかった時間、稼働率、電話応答率など、さまざまな数値を扱うことになります。加えて、データの海に溺れることなく、仮説を元に分析しながら改善活動に繋げていくことが必要であり、そういった活動が好きな人には非常に楽しいと思います。
ファストドクターには、医療や社会課題といったキーワードに興味を持つ人が多いです。しかし、そういったテーマに強い想いがある人はもちろん、そうでない人でも、上述の通り事業としての面白さが詰まっていて、非常に魅力的だと思います。いわゆる企画としてのバックオフィス的な動き方に限定されることはなく、新規事業の開発や、現場に出てのオペレーション改善にも関与することができます。私のようにコンサルティング業界や企画畑でキャリアを積んできて、そこで培った実力をよりリアルな事業推進の場で活かしたい人にぜひ来てもらいたいです。
ファストドクターは、社会貢献性の高い事業であることに間違いはなく、代表取締役の菊池と水野をはじめとして、本気で医療業界の改革に想いを持っている人の集団です。いきいきと、気持ちよく働ける環境であると思います。
※菊池さんの上長である経営企画部 部長 森下 陽介さんの記事は、こちらからご確認ください。