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高波は全社一丸で乗り越える。全社員が部署を超えて現場対応した2022年GWの話

こんにちは!
ファストドクター入社1ヶ月の新米広報・大塚です。
今回は、入社から半月で迎えた最初の繁忙期・ゴールデンウィークを乗り越えるための全社プロジェクトを通じて発見した、ファストドクターカルチャーについてご紹介します。


大型連休はなぜ忙しいのか:

医療へのアクセスが困難な夜間・休日に、患者さんからの救急相談や休診中の医療機関からの代理往診を依頼されるファストドクターでは、1週間の中で最も忙しいのが週末です。当然、年末年始やGWといった大型連休は患者さんからも医療機関からも相談が集中することになります。

未だ収束していないコロナ対応の中で最大10日間の大型連休:

世間はやや感染が落ち着いたムードでありながら、ファストドクターでは多忙が続いていました。そんな中、各自治体から自宅療養者の診療支援依頼が続き、コンタクトセンター(以下、CC)では既存スタッフの疲弊が蔓延していました。

このままではGWにはCCのリソースが大いに不足してしまうのでは、という懸念が。そこで、メンバーの採用・教育を全部署の社員がCCメンバーの採用・教育を行い、GWまでに週500時間分の新人オペレーターを教育する全社プロジェクト「Project500」が発足されました。

社員71名が参加し、GWが終わるまでの約1ヶ月間で交わされたSlackの「#Project500」チャンネルでの会話は887件にも。

コーポレート業務のメンバーも、全員が現場へ:

サービスの中核を担うコンタクトセンターにて

手前の男性は経営企画部で主に事業改善のためのKPI管理を担当、奥の女性はマーケティング部で主に家族向けの施策を担当しています。普段はコーポレート業務を行うメンバーも、GW期間中は全員が何かしらの現場メンバーとして出動しました。

夜遅くまで現場対応をするエリア統括部のメンバーたち

エリア統括部の仕事は多岐に渡り、往診エリアの拡大から管理エリア内で起こったトラブル対応や医師・ドライバーの確保及びシフト配置や往診資材・医療機器のロジスティクスなどさまざまです。

5/3(火)の朝に往診から戻ってきた医師たちの往診医療バッグ

そのロジスティクスのチームでは、24時間体制の往診が続く中、医師の荷物を手作業で仕分けし、80種類以上の薬の補填や、使用した機器の消毒など、次の診察に必要な資材を抜かりなく揃えていきます。

医師は1人で内科・外科・整形外科などさまざまな診療に対応するため、5〜6個のバッグやスーツケースなどを持って行きます。
GW中は1日100名を超える医師が出動していたため、膨大な荷物の準備・出荷・整理が必要でした。

黙々とデスクに向かうクリニックサポート部

医療機関の医療事務の代行をするクリニックサポート部も大忙しでした。特に、GW中の往診・オンライン診療の会計業務で連日対応に追われていました。

FDシステムトラブル対応にあたる技術開発部の宮田さん

社内で「FDシステム」と呼んでいる、あらゆる医療相談・診療データの管理や医師と患者のマッチングを行うなどプラットフォームの中心となるシステムがあるのですが、過去に類を見ない相談件数だったためシステムに負荷がかかり動作不良になる事態が発生。この日ちょうどCC勤務にあたっていた、FDシステムの開発・管理を行う技術開発部の宮田さんが即時トラブル対応にあたってくれたおかげですぐに回復し、支障をきたすことなく業務することができました。

経営陣も現場に出動!:

ファストドクターには代表の菊池(医療部門統括)水野(コーポレート部門統括)、取締役の小石(マーケティング部門統括)という3名の経営陣がいます。本プロジェクトは社員のみでのコミットかと思いきや、社員だけではなく、経営陣も現場対応に出ていました。

こちらはコンタクトセンターの相談医として、オペレーターからの相談に応じ、緊急度判定を行う菊池先生。

別の日には相談医としてだけではなく、オンライン診療の医師としても現場対応していました。

創業者の1人である小石さんはこの日、まだ勤務経験が浅い医師の指導や相談に応じるサポート役を務めながら、患者さんからの相談窓口の受付状況を確認中。

最後に、水野代表はコールセンターのオペレーション指導を行い、新人オペレーターのサポートを中心に往診のスケジュール調整にあたっていました。

水野代表からの差し入れ

(連日の稼働を労い、水野代表が差し入れをしてくださいました。社員で順番にいただきました。ありがとうございました!)

このプロジェクトを通して学んだこと・印象的だったこと:

①メンバーの一体感
プロジェクトに参加する社員70名以上は、多数の新メンバーを一斉に、かつ短期間・遠隔で育てることへの責任感を抱えながらも、多様なバックグラウンドのノウハウを持ち寄り、試行錯誤しながらプロジェクトを成し遂げようとしている一体感を感じられました。

②経営陣の頼もしい姿勢
「なぜ代表も稼働するのですか?」と伺ったところ、「代表だからやらないではなく、全社プロジェクトだからどの立場であっても参加するべき。全員が揃ってやっと”全社プロジェクト”となるのだから。」との見解をいただきました。ただ発言するだけではなく、経営陣自らがあるべき会社の姿を体現している様子が垣間見えた事例でした。

③会社のミッションを遂げようとする社員たち
多くのご相談をいただき、SNS上で”電話が繋がらない”というご意見を拝見することもありました。そのお声を受けて、他の連絡手段はないのか、どうしたらより多くの相談に応じることができるのか、などその日の問題を即時に解消できるよう、社員が自発的にミーティングを行っており、「生活者の不安と、医療者の負担をなくす」というミッションが浸透していることを感じた印象的なシーンでした。

プロジェクトの成果:

結果として過去最多数のご相談に応じることができました。

GWに休暇はないのか?と思われるかもしれませんが、しっかり休みを取りながら勤務しておりますのでご安心ください。
個人的な意見ですが、患者さんだけではなく、医療業界からも感謝のお声をいただき、会社を大きくしていきながら社会貢献にも寄与できる事業はそう多くないと感じています。

このプロジェクトを通して、ファストドクターのクレドや経営陣の信念を実際に目で見て、肌で感じることのできるいい機会となりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。