見出し画像

大企業で培った経験と知見をファストドクターにインストールする

ファストドクターでは医師が救急往診時に持参する医療機器や資材の手配・管理をするための救急往診物流拠点があります。今回は、その拠点運営を担っている物流統括部の津田真志さんに、ファストドクターへ入社した経緯や実際に入社してから実感したファストドクターの魅力、物流統括部の仕事内容などについてお話しを伺ってみました。

津田 真志(つだ まさし)プロフィール
京都産業大学卒。新卒で株式会社ユニクロ/ファーストリテイリングへ入社。店長・SV(エリアマネージャー)を経験後、グローバルヘッドクォーターでFRMIC(Fast Retailing Management and Inovation Center ※経営者育成・経営変革をミッションとした部署)で社長直轄プロジェクトを担い、その後はグローバルサプライチェーンマネジメント部、有明プロジェクト推進室(全社変革の有明プロジェクトPMO)、フロントエンド本部(全社の店舗・EC改革を推進)、グローバル店舗業務改革部(店舗業務のDX推進)、次世代店舗/売場構築プロジェクトマネージャー、グローバルMD部(マーチャンダイザー)と多岐に渡る部署の業務・プロジェクトに従事する。その後、GO株式会社の会長・社長室で新規事業立ち上げのミッションを経てファストドクターに入社。現在は物流統括部で物流拠点開発や在庫管理・オペレーション構築など、部署の基礎・基盤づくりに尽力している。


大企業からスタートアップへ転職したワケ

ーーはじめに、これまでのキャリアについて教えてください。

私は大学卒業後に新卒で株式会社ユニクロに入社しました。新卒で店長候補者としてキャリアをスタートさせ、半年後に店長に就任し、そこから3年間で7店舗の店長を経験した後、9店舗をマネジメントするSV(エリアマネージャー)を1年間担いました。ユニクロの店長には店舗のPL責任があり、商品の仕入れから在庫管理、売場づくり、人事・教育、業務管理などとかなり幅広い権限が与えられています。そのため、「店長=経営者」という柳井さんの発想の通り、経営者としてどう店舗運営をするべきかを自らで体感できます。日々、売場でお客さまの声に耳を傾け、現場で見つけたチャンスや課題を本部にフィードバックして会社全体を動かす現場を起点にした働き方や、オペレーションを構築しながらスタッフを巻き込んで成果を出すという商売の楽しさ・やりがいを”店舗”という現場で学びました。その後、グローバルヘッドクォーターに異動してFRMICという部署で社長直轄プロジェクトや全社の教育を担当した後、グローバルサプライチェーンマネジメント部の新組織の立ち上げや、全社変革プロジェクトのPMO、店舗・EC改革や次世代の店舗・売場づくりのプロジェクトマネージャー、店舗業務のDX推進、キッズ商品の企画から販売までに責任を持つMD(マーチャンダイザー)など、幅広い仕事を通じて事業企画やプロジェクトマネジメントを経験しました。そして、タクシー配車アプリのGO株式会社に転職し、会長・社長室という部署に所属しながら、業界課題であるタクシー乗務員不足を解消するための新規事業立ち上げを担っていました。

ーー株式会社ユニクロ/ファーストリテイリングを経て、GO株式会社に転職されたのですね。大企業からスタートアップへ転職されたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

ファーストリテイリング/ユニクロという会社は本当に素晴らしい会社で、新卒でユニクロに入社して、グローバル基準の会社で日々仕事をできたことや同志と呼べるメンバーに出会えたことは私の一生の財産です。また、私は洋服が大好きなこととあわせて、ファーストリテイリングの理念やグローバルNo.1を目指すという目標にもとても共感しており、日々とても充実している毎日であったため、転職を決断する時は本当に悩みました。しかし、「1度きりの人生だから、これまでにない人々との出会いや新しい経験を重ねながら、他の会社でも自分が成果を出せるか否か挑戦したい。自分がユニクロで学んだビジネスパーソンとしての総合力を試してみたい」という気持ちが日に日に強くなっていきました。

この想いが転職活動をはじめたきっかけとなり、挑戦するのであればユニクロのような大企業ではなく、自分が経験したことがない、会社をつくりあげていくフェーズであるスタートアップにチャレンジすることで、仕事を通じて自分の人生をより豊かにできるのではないかと思うようになりました。また、ユニクロでは衣類を扱う服飾品に関する仕事であったため、文明やインフラの発展に関わる仕事にチャレンジしてみたいという想いもあり、「移動で人を幸せに」をミッションにビジネスを展開しているGO株式会社を転職先に選びました。

GOでの仕事は業界未経験だったため、キャッチアップを加速度的に進めたいという狙いから、「まずはタクシー会社に出向して、タクシー乗務員として現場の仕事を学びたい」と会長と社長に直談判したところ、この無茶な私のお願いを快諾してくれました。そして、新規事業の立ち上げを任せていただき、ユニクロでは決して経験することができなかった学びを得ることにつながり、新しい仲間との出会いも多数ありました。

一方でGOは、企画から実際の現場オペレーションまでをEnd to Endで責任を持ってアウトプットすることが難しい部分もあり、現場に介入して改善を図ることにやりがいを感じる私としてはそこに少し物足りなさを感じるようになりました。私は現場・現物・現実で仕事をし、顧客や現場で働く方の声を直接現場で確認しながら、本質的な課題やビジネスチャンスを現場で発見して成果を創出することに仕事のやりがいを感じます。GOでの経験により、自分は自社で現場オペレーションを持った会社で、顧客や現場と直接繋がって働くことが自身の価値を最大化させることにつながり、この仕事のスタイルで働くことは自身の好奇心や探求心に深く関係しているのだと改めて気付きました。この学びと経験が再度転職活動をはじめることになったきっかけです。

ファストドクターと幸運な偶然で出会い、人と繋がりながら組織の仕組みづくりに取り組む

ーーそうだったのですね。では、今回の転職先としてファストドクターに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

転職先選びの軸は、
①これから会社をつくりあげていくフェーズのスタートアップ企業
②現場主義であり、自社で現場オペレーションを持っている企業
③万人に貢献することができる社会貢献性のある仕事
という3つでした。この3つの軸は大前提だったのですが、自分の中で人生は「運とタイミングが重要」という考えも持っていたため、ファストドクターへの入社はある意味セレンディピティで、幸運な偶然でした。

転職活動を再開しはじめた頃、ユニクロ時代の恩師が「今後、成長する企業」としてファストドクターの魅力を教えてくれました。私はそこからファストドクターのことを色々と調べ始めたのですが、偶然にも同じタイミングで、私がお世話になっているエージェントの担当者の方が代表取締役の水野さんが登壇するイベントに参加していました。その時はまだ私がファストドクターへの希望を出していない段階にも関わらず、エージェントの方がイベント終了後に水野さんの所へ行き、「今度、水野さんに紹介したい方がいます。是非会っていただけませんか?」と先に私のことを水野さんに紹介してくれていたんです。恩師からの助言とエージェント担当者の方の直感と行動力がファストドクターとのご縁につながり、直ぐに水野さんとカジュアル面談をすることになりました。

ーー本当に幸運な偶然が重なったんですね。水野さんとのカジュアル面談ではどのような印象を抱きましたか。また、ファストドクターへの転職の決め手は何だったのでしょうか?

水野さんとカジュアル面談で話をした時の印象は、穏やかで常にロジカルな印象を受けました。また、直接会話した方がメディアでお話している映像を見た時よりも、より事業に対する熱い想いが伝わってきました。これは余談ですが、お互いにとても会話のテンポが早く、普段早口な私にはとても心地の良いコミュニケーションでした。(笑)

面談では現場を起点に業務やプロジェクトを推進していける人材の価値についてや、私の知見・経験がファストドクターのニーズに適しているか、私が次の職場に求めることに対して、ファストドクターにギャップがないか、今後の事業構想についてなど50分の面談でかなり深く、本音で話ができたことを鮮明に記憶しています。この時点で既に水野さんという経営者にかなり惹かれていました。嬉しいことにオファーをいただいたのですが、採用ポジションの具体的な業務イメージを持つことができずに少し悩んでいました、そんな中でファストドクターに入社しようと決断したのはエリア統括部 部長の軍司さんとの面談です。本来ならば入社してほしい候補者に対して良いことしか言わないはずの局面で、軍司さんはそこだけではなく、ファストドクターの仕事の泥臭い部分までを本音で丁寧に説明してくれました。これだけ事業や人に熱く、本音で向き合える人たちと会社を創りあげていくチャレンジはとても面白いのではないかと好奇心を掻き立てられ、入社を決意しました。また、水野さんとのカジュアル面談の直前に私の祖父が他界したことも一因になっています。なぜならば、祖父が倒れた時に搬送先が見つからず、たらい回しになって家族が大変な思いを経験したからです。このことから、ファストドクターが取り組む課題解決に社会的意義を感じたという実体験も入社の意思決定の一要素になりました。

ーー実際に入社してみて、仕事のやりがいや充実感を感じるのはどのような点でしょうか。

今、仕事のやりがいや充実感を感じる部分は2点あります。詳細は後ほどお話ししますが、1つ目は率直に新しい組織や仕組みをつくることができている点です。私の期待役割である、部署の仕組みづくりをすることはある意味、物流統括部という部署をゼロからつくりあげていくということと同じことなので、大変やりがいを感じています。2つ目は様々な「人」との繋がりです。ファストドクターには自分がこれまで出会ったことのないバックグラウンドの業界・職種の方が多くいるため、多種多様な価値観や経験を持っている方と仕事ができるのは、自分の視野を広げるためには最高の環境です。また、信頼関係を構築するうえで、人と人との繋がりを大切にしている方が多数いることは、オンボーディング期間を過ごす時に大変有難いです。例えば、入社してすぐの頃、「現場とプラットフォーム運営の中核を担っている方から意見を伺いたい」と往診事業本部の本部長である森下さんにお願いしたところ、エリア統括部グループ長の千葉さんを紹介してくれました。千葉さんにお会いしてお話した際に、「具体的な業務に当たる前に、各部署との人間関係があった方が良いと思うので私がキーパーソンを紹介しますね」と言ってくださり、さまざまな部署の方々を紹介していただきました。千葉さんは、仕事で成果を出すうえで、信頼関係や人と人との繋がりがどれだけ大切かということをとても大切にされており、この繋がりのお陰で私自身とても働きやすいです。また、今後この「人」の繋がりは必ず成果にも繋がっていくと確信しています。

物流を基盤を作ることでファストドクターの成長に貢献する

ーー現在は物流統括部でどのような仕事をしているのでしょうか。

私が考える物流統括部のミッションは「患者さまの満足と医師が働きやすい環境をつくり、現場で必要とされる"モノ"を、現場が必要な時に現場が必要とする量で、必ず提供できる仕組みを構築させること」だと思っています。

上記ミッションを実現するために、部署としてのあるべき業務を整理すると
①全国の物流拠点の管理
②法令/リスク管理
③オペレーション管理
④医療機器管理
⑤医療資材管理
⑥人事管理
⑦KPI管理
の7つが必要だと考えています。今、私が入社してから実践していることは、この7つの業務構築を行ううえでの基礎・基盤づくりに取り組んでいます。具体的には会社の急成長にともない、物流拠点のキャパシティが不足してきているので、全拠点の運用見直しを図ったり、在庫管理の仕組みづくりを行ったりしています。

ーーファストドクターの往診現場にまつわるオペレーションは、だいぶDX化が進み、整備されてきている印象があるのですが、「物流領域」はまだまだアナログな印象があります。

その通りだと思います。これまでのファストドクターの歴史や先々のビジョンから、個人的には物流の基礎・基盤づくりやオペレーションのDX化は今後の事業成長の肝になると考えています。今でこそECが発達し、Amazonというサプライチェーンに強みを持ったグローバル企業が出てきたり、2024年問題などとさまざまなメディアが物流について取り上げていますが、日本国内では企業の“物流部”と聞くとまだまだ地味な印象で、何をしているのか分からないという方も多くいると思います。ただ、「商流が変われば、物流が変わる」と言われるほど、商売・ビジネスにおいて物流やロジスティクス・サプライチェーンというのは重要です。私は世の中にECが急拡大した2017年に、ファーストリテイリングでサプライチェーンの改革を担当しており、倉庫拠点戦略の再考やオペレーション改革、自動倉庫の立ち上げなどを担っていました。その後、コロナ禍という未曾有の危機をチャンスに変えられた企業はサプライチェーンや物流の重要性を理解し、時代の変化に遅れないように物流の基礎・基盤づくりを実践していた企業だと思います。よって、ファストドクターの過去の成功にとらわれず、積極的に新しいことにチャレンジしていくという社風やスピード感から、今後もインターナルの商流は事業フェーズとあわせて変わっていくと考えています。だからこそ、その変化に対応できる物流統括部の基礎・基盤を今からしっかりと構築していきファストドクターの成長に貢献したいです。そして、将来的には“守りの物流”だけではなく、物流が全社のイノベーションを起こせるような“攻めの物流”にもチャレンジしていきたいです。

薬剤師が主役になれる部署を目指して

ーー津田さんがこれからチャレンジしていきたいことはなんでしょうか。

やはり、部署の仕組みや物流拠点のオペレーションを構築し、全国の拠点に水平展開することです。今まさに取り組んでいる、拠点開発を通じて物流拠点のあるべき業務を構築し、全拠点の業務を統一化して業務の量・質共にを均一化していきたいです。また、その業務のマニュアル化にも取り組み、教育の仕組みをつくっていきたいと考えています。これらは私がこれまでの経験と知見をファストドクターにすべてインストールすることだと思っています。その結果として、拠点業務の生産性を向上させたり、医療品質の向上させて患者様と医師の皆さんの満足につなげていきたいです。

また、物流統括部の中では物流拠点の要である「薬剤師」の存在にも着目しています。薬剤師の方が持つ専門性に加えて、ビジネスパーソンとしてのスキルや経験が身につけば、スペシャリストとしての価値をさらに高めることができると思っています。よって、薬剤師の皆さんが主役になれる部署をつくりあげることでチーム力を向上させ、成果を出せるチームにしていきたいと考えています。そのようなチームを実現できれば、薬剤師資格を活かしながらビジネスパーソンとしても活躍できる人材となり、個人のこれからのキャリアの幅も広がるため、会社にとっても個人にとってもより良い未来に繋がると信じています。

ーーありがとうございます。次回は津田さんと物流統括部で働く薬剤師の庄司さんとの対談を予定しておりますので、そこでビジネスサイドと薬剤師の役割に関して詳しくお話いただきたいと思います。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!